作品と音楽の考え方について
ドラマの場合は、まず事前に脚本と企画書をいただいて、それを見て自分なりのイメージを膨らませます。その後の打ち合わせで、作品に対するコンセプトとか、どういう演出をしたいか、などをいろいろ聞いて、イメージを詰めていく感じです。シーンに合わせて音楽をつけていくんですけど、ドラマはオンエア直前に映像があがるので、作曲時に映像を見ることができません。映画は完成した映像に合わせて音楽を作るから、映画とドラマの劇伴で異なる点はそこかな。事前に映像を見られるか見られないかっていうのは結構大きな違いですね。また、アニメの場合には曲のオーダー表のようなものがあります。たとえば、「主人公のテーマ」とか、「敵の大ボスのテーマ」とか。40〜50曲くらいのオーダー表に合わせて曲を作っていきます。
ファンとの交流としてのコンサートへの想い
僕の仕事は映像のために音楽を作ることではありますが、そうは言っても「映像から離れて、音楽単体としてちゃんと記憶に残る、感動できる音楽を作れてるのかなあ」という問いはあって。それは、コンサートをやることですごくわかるんです。映画がヒットしてサントラが評判になっても、そこからお客さんがを買ってコンサートに足を運ぶというのは、大きなハードルだと思うんですね。単体でも人の心に響くような音楽を作れるようになっているか、それが試される場がコンサートなんです。自分に対して戒めるっていうわけではないですけど、チャレンジするというか……。毎年コンサートをやることによって、来てくれるお客さんの数が増えているかどうかも確認します。
あとは、自分が作った音楽を自分が演奏して、それをお客さんに同じ空間で共有してもらってハッピーな空気が生まれることも、音楽の醍醐味だと思うんです。写真などの芸術は、切り取られて出来上がったものを後でみんなで共有しますよね。でも、音楽のコンサートって、音を紡いだ瞬間の感動、直接の音の振動みたいなものをその場で味わえる。そういう喜びが得られる、貴重な芸術だと思います。
出典:https://spice.eplus.jp/articles/78891より
賛否あると思いますが中止になっても仕方ない前提で皆様に楽しんで頂けるようにしっかり準備だけはします。 立ち上がって盛り上がれないし、握手会もできません。それでも僕自身がエンタメに救われた人間です。リスク回避に最善を尽くし皆様と音楽を共有する事ができたら幸せです。収束しますように。
とつぶやいております。
まとめ
また本日3月4日にテセウスの船のオリジナルサウンドトラックが発売されます。さっそくチェックしたいと思います。
今後の活躍をよりチェックしたくなりましたし、ドラマの続きもきになります。
そんなわけで次回もドラマ、テセウスの船にまつわることを書いてみたいと思います。
今日はこのへんで。それでは( ´∀` )