天皇賞春ワールドプレミアの優勝がネットでザワつくその理由とは?

5月2日、春のG1レース天皇賞が阪神競馬場で開催され、一昨年の菊花賞馬であるワールドプレミア(牡5)が見事初優勝いたしました。
本来なら初優勝でとてもめでたいのですが、ネット上では意外なコメントが目立っておりました。いったいどうしたのでしょうか?
今回はこちらについてしらべてみました。皆さんも一緒におつきあいください。

ネットの反応とは?

ワールドプレミアの天皇賞優勝に対してのネットのコメントですが、みると…

強い馬だしおめでとうなんだが・・・
馬主の大塚はなあ、ここ一連の不正受給の元締めとも指南役とも言われとる人間やからなんとも

馬主以外の関係者はおめでとう!
馬に罪は無いができれば別の馬に勝ってほしかったのが本音

不適切受給の馬主が天皇賞勝ったのか。。
ある意味でJRAはガチンコを証明したのか。

ゴール後の、福永騎手の表情が印象的だった。

調教師も笑顔なく、複雑だったな。

とコメントは辛らつです。

んー不正受給?馬主以外?

どーいうことでしょうか。馬主さんを調べてみました。

ワールドプレミア▽父 ディープインパクト▽母 マンデラ(アカテナンゴ)▽牡5

馬主 大塚亮一▽調教師 友道康夫(栗東)▽生産者 ノーザンファーム(北海道安平町)

馬主は大塚亮一さん。どのような人なのでしょう
ワールドプレミアの馬主である大塚良一氏は現在46歳。大塚総合税理士法人代表税理士で、JRAの確定申告や税務関係のサポートを事業として行っています。
また、今回春の天皇賞で優勝したワールドプレミアを始め、多くの競走馬を所有する馬主さんであります。馬主であり、JRAの税務関係の事業を税理士として携わる大塚氏。

代表取締役を務める大塚総合税理法人会社を経営する実業家であり、G1馬ワールドプレミア他多くの競走馬を有する馬主さんです。またプライベートでは昨年2020年12月にタレントのおりも政男さんの娘さんである、おりもりおさんと結婚しております。おりも政男さんは1970年代を代表する男性アイドルグループ、フォーリーブスのメンバーでした。

まさに、公私ともに順風満帆な我が世の春を歌いたくなるような成功を収めておりますが、そんな大塚さんに衝撃な記事が掲載されます。
週刊文春より、新型コロナ対策として、競馬関係者に給付金の申請を不正に申請することを推奨したと報じられたのでした。

給付金不正受給で不正受給の指南疑惑

JRA不適切受給問題で会見 計170人処分
JRAは4月10日に新型コロナウイルス対策の持続化給付金を不適切に受給した疑いがある問題について、中山競馬場と阪神競馬場で会見を開き170人を処分したと発表いたしました。

 一方、今回の受給をサポートしたとされ、馬主でもある税理士法人は、社会的責任を損なうことになった責任を痛感するとする文書を、JRAと調教師会に提出。その後、JRAは法人の代表と面談し、馬主会など馬主で構成される諸団体の役員をすべて辞したとの報告を受けた。なお同代表は馬主に関しては今まで通り続けることができる。

と報じられます。

JRAの発表後すぐに文春より大塚氏と特定できる記事が掲載されます。

JRA「給付金不正受給問題」170人処分 “指南役”はおりも政夫の娘婿たった
2021年4月に厩舎関係者が新型コロナウイルス対策である「持続化給付金」を不当に受給した問題で、JRAは4月10日、受給者ら170人を戒告処分や厳重注意にしたと発表。日本騎手クラブは騎手13人を戒告、日本調教師会も調教助手3人を5日間の出勤停止にするなどした問題で、不正受給を指南した人物として大塚氏と報じられます。

給付を受けたのは100人以上、税金が約1億円支出された可能性がある。競馬界では受給の“指南役”とされる税理士と、勧誘した協力者の関与が問題視されている」(スポーツ紙デスク)

 日本中央競馬会(JRA)のトレーニングセンターで働く調教助手らが、国の持続化給付金を不正に受給したとされる問題。2月17日、野上浩太郎農相はJRAに「厳正な対応を取るよう指示した」と国会で答弁した。競馬担当記者が語る。

「実は競馬はコロナの影響で中止になったレースはなく、去年行われたレースの数は3456回と過去最多なのです。JRA関東労組の顧問税理士は、『競馬関係者は持続化給付金の申請事業者に該当しない』との見解を示し、申請しないよう呼びかけていた」

文春オンラインより

週刊文春より、報じられた際は馬主の実名は記載しておりませんでしたが、

不正受給を指南した疑惑があると報じられました。
G1の優勝馬を馬主としている』『JRAの税務関係のサポート』『おりも政男の娘婿』が写真と共に報じられてすぐに、大塚さんの名前は載せておりませんでしたが、モザイクをかけた会社案内の写真や、おりも政男さんの娘さんである、おりもりおさんと結婚された大塚亮一さんと特定されます。

報じられたメディアの報道に対し、FAXを通じて反論します。

JRA調教助手不正受給 税理士がFAXで反論「関与、指南の指摘には当たらないと認識「誠に遺憾」

法人名と本人名で回答した文書で「一部報道について」と記すと、同法人と連携する行政書士が競馬関係者に申請手続きを支援したことを認めた上で「申請時に提出する資料が真正であること、中小企業庁の示す受給要件を満たすことを確認しており、今般の一部報道を踏まえ、弁護士を加えて行った再精査の結果、改めて適正な手続であったことを確認しております。したがって、当法人が不正受給に関与している、あるいは指南しているのではないかとのご指摘は当たらないものと認識しております」と説明した。
また、新型コロナウイルスの影響については「影響の及び方は業種・業態等により多種多様であるうえ、直接・間接を問わず広範に生じ得ます」とし、不正受給に関与したとされることには「誠に遺憾」とすると、「一般的に、持続化給付金の不正受給は、架空の売上を計上し、あるいは売上を過少申告するなどして、実体がないのに減収を装って受け取る詐欺行為を指し、当法人が支援した競馬関係者等の受給申請は該当しません」(いずれも原文まま)とした。
―中スポ記事より―

と一連の不正受給を進んで指南したことを否定しました。

  • 適正な手続きであり不正受給の認識はなかった
  • コロナの影響はレース以外でも広範囲に及ぶもので受給の資格があったと認識していた

という趣旨の反論をしております。

知人を通じビラを配り申し込み人数が増加

JRA厩務員らの給付金不正受給疑惑 勧誘ビラをまいて儲けた税理士の「正体」

馬主でありJRAの確定申告や税務関係のサポートを事業としている立場から持ち掛けられた場合、競馬関係者が断りにくいのは想像できます。上記ではその苦しい胸の内をインタビューに関係者がこたえております。

なにも事情を知らなかった私たちが、積極的に不正受給を計画したと思われないか心配です。話を持ちかけたのは馬主でもある男性税理士側です。これは、普通の税理士が『給付金を申請しましょうよ』と提案するのとは訳が違います。

こうした勧誘は調教師とスポーツニッポンの競馬担当記者が厩務員や関係者にビラを配り、勧誘を行っていたと関係者はのべております。

スポニチの勧誘に関わったのは岡崎淳記者です
今回の給付金申請の勧誘に深く関与し、記者倫理を逸脱したとして記者としてスポーツニッポン社は出勤停止の懲戒処分にしたと発表しました。また2月25日付でレース部から異動し、関西競馬記者クラブも退会しております。

報酬金額が発生、不正受給調査対応含むと認識?

さらに、関係者にわたされた勧誘ビラには報酬金額が発生することが記載され『受給後の不正受給調査への対応も含みます』という記載があったり、『最大で個人100万円・会社200万円の両方を受給できる可能性があるので、該当しそうな方はご相談ください』と積極的に受給手続きの勧誘を行っていたと報じております。

さらに申請する前から不正受給の認識があったのではないかと関係者は述べました。

「男性税理士は馬主であり、毎年、厩舎関係者の税務申告を行っています。税理士自身が認めるように、競馬業界に詳しいわけです。ということは、中止になったレースはほとんどなく、レースの勝敗で配分が決まる『進上金』の額もコロナウイルス問題の影響を受けなかったことを理解していたのではないでしょうか。そういう観点から改めてビラを見直してみると、疑問だらけです」(別の関係者)

甘い処分にざわつく競馬関係者

これで幕引き?ファンの感情逆なでの甘い処分 JRA持続化給付金問題
JRAは不適切に受給したものとして170人の処分を決定したものの、騎手も調教師も戒告止まりの軽い処分でした。調教師会の規則では重いものから「除名」「退会勧告」「会員資格停止」「けん責」「戒告」の5段階中「厳重注意」と「注意」は戒告にも満たないレベル。その戒告ですら2月の報道までに給付金を返還しなかった調教師3人だけだ。甘い裁定と言わざるを得ない処分に関係者の不満は容易に想像ができます。この甘い処分にファンは激怒し、馬主である大塚氏の処分にたいして注目されますが、受給手続きを勧誘しアドバイスした馬主である大塚氏には一切の処分はなし。

今回の天皇賞春の優勝にネットでは心からファンが祝福できないばかりか、怒りのコメントが目立ちました。この処分に関しては競馬関係のマスメディアとしても納得がいかないようで、以下のような記事がでておりました。
残酷な処分…JRA給付金受給問題

最後の締めくくりで、甘い処分が下された関係者やおそらく今回の件に関わった馬主である大塚氏に対してこのように抗議と怒りが込められている気が私はしました。

 もうどんなに悔やんでも、反省しても、言い分があっても、渦中にいた彼らに謝罪、弁明する機会は二度とやってこないのだ。世の中を騒がす出来事に自分も関係していたことを、一生涯抱えたまま生きていく-。考えようによっては、これほど残酷な処分はない。

まとめ

いかがでしたでしょうか。春の天皇賞馬ワールドプレミアでのネットのざわつきについて調べてみました。

今回の馬主が行ったことは残念でなりませんが、自らの所業により競馬会のみならず社会的にも大きく信頼を失ったのではないでしょうか。

いずれにしても、馬や騎手がレースにおいて一生懸命戦って勝ち取った真っ当なタイトルであることに変わりはありません。一生懸命戦っている人間たちのためにも今回のようなことは二度と起こさないようにしてもらいたいと願わずにはいられない件でした。

今回はこの辺でそれでは!

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