もう走らないで!と心配される 競走馬ヨシオってどんな馬?

みなさんお久しぶりです。

JOCの森会長が辞任して、後任とされていた川渕さんも辞退して橋本聖子さんがJOC会長して目まぐるしい2月でしたね。
オリンピックまであと五か月。2021年オリンピック開催どうなのでしょう…。
その話は後日しますが、(しないかも)
今回は競馬ファンに心配されている、ある競走馬についてご紹介したいと思います。

馬の名前はヨシオ。きっかけは検索でヨシオと入力したところ、『ヨシオ はしりすぎ

えーなんで走りすぎ?ヨシオ?どうやら競馬で活躍している馬のようでした。

昨年、G1レースの一つジャパンカップに出走し一部ファンで話題になりました。
競走馬ヨシオとはどんな馬なのでしょうか。
みなさん、おつきあいください。

競走馬ヨシオってどんな馬?

出典:Twitter @Umabi_Official

ヨシオは北海道浦賀町の2013年5月9日生まれ。
父ヨハネスブルグ 母フローラルホーム
JRAが生産している日本中央競馬会日高育成牧場の出身です。
通算成績 71戦6勝

獲得賞金が中央競馬 1億4,609万円

地方競馬739万円
重馬場、ダート(砂)場が得意、短距離適性、逃げタイプの競走馬です。

JRA主催の競走馬のセリに2015年にJRAブリーズアップセールで486万円でセリ取引され競走馬として育成されます。
名前の由来は前馬主さんの仲山誉志夫(ヨシオ)さんのご自身の名前が由来です。
自身で競走馬を持つ気持ちはやはり思い入れはひとしおなのではないでしょうか。
私は競走馬なんて買えませんが、競馬ゲームで私はよく自分の名前を付けるタイプです。

込められた期待とか愛着とかこめて応援してしまいます。

(スケールちっさなんて言わないでください!)
仲山さんは残念ながら2018年交通事故で42歳の若さで他界されております。

現在の馬主さんは岩見裕輔さんです。仲山さんのご親族とご縁があり現馬主さんとなられているようです。

現在8歳、現役の競走馬として

競走馬の現役は4~5歳でピークを過ぎ、大体引退するといわれております。
8歳で現役で活躍しているのは、ありえないぐらい稀なようです。
人間に例えると、50歳ながら未だ公式の陸上競技に結果を出して出場し続けているようなものでしょうか。(わかりにくいか)
三浦カズが60歳でもJリーグ現役で活躍しているようなイメージだとその凄さがわかるでしょうか。

競馬の頂点のレースG1で多くの賞を獲得した馬、ナリタブライアン、ディープインパクトなどは4-5歳で引退し種牡馬として余生を過ごしますが、ヨシオはどうして現役なのでしょうか。
その理由は通算成績の75戦6勝からも読み取れます。

8歳で75戦のキャリア

通常の馬の出走回数より3倍多いです…。
出走履歴を調べてみるとデビューから見てみると

2歳新馬…2015年7/18
2歳未勝利…2015年8/8
2歳未勝利…2015年8/30
2歳未勝利…2015年/9/20
2歳未勝利…2015年10/4
2歳未勝利…2015年11/1
2歳未勝利…2015年11/15
2歳未勝利…2015年12/06
2歳未勝利…2015年12/19
3歳未勝利…2016年1/16
3歳未勝利…2016年1/24
3歳500万下…2016年2/6
3歳500万下…2016年2/28
3歳500万下…2016年3/27
3歳500万下…2016年4/9
3歳500万下…2016年4/30
3歳500万下…2016年5/14
3歳以上500万下…2016年6/4

おいおい、休みほとんどないすね…。例えると新入社員ながら土日出勤あたりまえなブラックな勤務形態…。
デビューから毎月のみならず月2回連続で走らす連闘という過酷なスケジュールを走っております。

そう、ヨシオは故障もなく走り続ける頑丈な体と、走り続ける心の折れない強いハートを持っている競走馬なのでした!まさに半沢直樹!
調教師である森秀行さんは、ハードな調教でも故障なく仕上げる調教に定評があります。
酷使では?と競馬専門の記事でも書かれるぐらいハードなスケジュールを組まれてますが故障なく仕上げ出走させている手腕は馬主さんたちからも信頼されているようです。

さて、ヨシオ。3歳の夏の時点で22戦。その頃の同じ年の3歳馬が4戦から見ても異常な出走回数なのがわかります。
例えると、定時で帰る期待の新人をしり目に毎日残業100時間の中で黙々と仕事をする…。ううヨシオォ…。同じ名前ゆえに身につまされるぜ。

ブラック企業やん…。人間なら転職するわ。
けれども、過酷なスケジュールでもヨシオは故障なく走り続けております。
驚異的なメンタルと頑丈なタフネスぶりです。ブラック会社の下で耐性が…いや違います。
とにかくヨシオは黙々と走り続け。G3レースでは2-3着Gレース下のオープンレースであるジャニュアリーSに勝利しております。
もう、ここまで調べて泣きそうです。半沢直樹のテーマが頭に流れてきてます。
ハードなブラック社長…いや堅実にハードに鍛える調教師のもと、連闘当たり前なハードなスケジュールも、走り続けるヨシオのけなげな姿。
競馬ファンも自らの人生と重ねて心動かさずにはいられないのではないでしょうか。
私、すでにここまで調べて、応援したくなります。
さて、獲得賞金が中央競馬では1億4,279万円 、地方競馬739万円となりGレースの出走権を得ます。そしてジャパンカップに出走することになります。

ジャパンカップ出走

さて、昨年のジャパンカップにヨシオは出走しております。
2020年度のジャパンカップは、G1を9勝し最強馬として名をはせたアーモンドアイの引退レースとして注目されます。
そのレースにヨシオが出走する事が伝わると、好意的な反応がある一方、一部では奨励金目当てのなど否定的な批判などがネットなど広まりました。
しかし、そうした意見に対して、前オーナーの仲山さんと交流があり、その人となりをよく知る有名な牧場経営をされている西山茂行さんによりますと、生前はジャパンカップにご自身の馬が出走されることを何より望んでいたそうです。
ジャパンカップに出走するヨシオを出走する。前オーナーの想いを乗せて走るヨシオへの想いをブログに書かれております。
競馬は馬主の想いも乗せて走る。
日本人はこうした話に弱いです泣きます。
ジャパンカップでは逃げ馬としてレースに臨みましたが、結果は15着。
けれど、ある競馬の掲示板にはヨシオが無事レースを走り終えたこと喜ぶコメントが目立ちました。愛されているヨシオ。うらやましいぜヨシオ。

その後のヨシオ

ジャパンカップを走り切ったヨシオ。
燃えたよ…真っ白に燃え尽き…てはおりません。
ジャパンカップ翌週のG1、チャンピオンズCにも出走します。連闘かよ!
ヒー、やめて、もう怪我心配だから走らないで!ファンの悲鳴もなんのその。
16着で走りぬき、またまたファンのホッとした声が掲示板に溢れます。
あー、よかったよかった次のレースは何だろうと思ったファンもびっくり。
今年1月23日に障害レースに出走します。(+_+)えー…と驚いた方も多かったと思います。

障害レースとはコースに設置された障害物を飛越しながらゴールに到達する早さを競うものです。
まさかの変更にファンもびっくり(+_+)。しかも初めてで5着入賞。障害物レースをいきなり参加なもののその順応性には非凡さを感じます。が相変わらずあまり休養なく走らされております。

2月20日 小倉 障害4歳以上未勝利 芝2860…11着

3月27日 阪神 障害4歳以上未勝利 芝2860…7着

5月1日 天王山S(OPEN戦)ダ1200…4着!

5月16日 栗東ステークス(L) ダ1400…10着

障害レースから通常のレースに戻り。

阪神 天王山S OP ダート1200mのレースに出走し、2カ月ぶりの通常のレースですが、4着と健闘しました!

柔軟な適応能力の高さに感心します。

が、芝の出走は適性ダートで距離もまったくあっていないのにかかわらず理解に苦しみます。

しかも、相変わらずの連闘。でもヨシオは走り続けます。

そう、セントラル証券に出向を命じられた半沢直樹の(もうええわ)

地方に巡業し、レースも様々で黙々とこなすヨシオ。
その姿にファンも足の負担などによる安堵と心配にハラハラに見守られながら。

ヨシオは今なお走り続けております。そして…ついに…なんと…

6月27日G1宝塚記念に出走予定です!

今なお大舞台で走るヨシオ!どんな走りをするか楽しみですね。!

まとめ

いかがでしたでしょうか。走らないで!と願われている馬、ヨシオについて調べてみました。
私は今回調べてみて、サラブレッドにおいての名馬の条件は速い馬であることが一番に見られがちですが。
8歳で74戦のキャリアをもつ現役の競走馬ヨシオ。

過酷な連闘をものともせず、走り続けるその姿に自分を重ねてみてしまいます。ヨシオゆえに。

速いだけでなく、人々に響く馬。自らの人生と重ねて競馬を見るというのも競馬の楽しみかもしれないと今回調べてみて思いました。

とりたて大きなタイトルを取ってはおりませんが。これほど休養が短く、かつ長く競走馬として現役でい続けられるのは、間違いなく名馬なのではないでしょうか。

サラリーマン人生と重ねてみるにあたり、

過酷な状況下でも故障せず、走る頑丈な肉体と折れないタフな心をもっているヨシオ。

私は名馬だと思います。

心からセカンドキャリアはのんびり牧場で過ごせるような余生を過ごせるように願わずにはいられないのでした。お願いしますね馬主さん。

ヨシオが今日も無事走り切りますように。
今日はこの辺で。

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