こんばんはヨシオです。
平成最後の営業日の仕事に追われてましたが、昨日からの大型連休いかがお過ごしでしたか?
さて、今回は身を引き締めて話す内容となります。
4月19日に池袋暴走事故、21日に神戸のバス事故による痛ましい字事故が続いております。特に池袋の事故では高齢者の方が車を制御することができずに起こしてしまった事故であることから、高齢者の免許の返納を求める声が世論の中で高まっております。
その反面、地方などで交通手段として車が必要不可欠なインフラの中で、高齢者の方が免許証を返納するということは死活問題につながる指摘もあります。
飲酒運転、高齢者の運転ミスなどの危険運転の交通事故を聞いて多くの人は一度は、思ったことはないでしょうか。運転する運転者ではなく、完全に無人のシステム化すれば、交通事故はより防げるのではないかと。
今回あらためてクローズアップされている車の完全自動運転の実現について話してみたいと思います。
参考:自動運転LABより
自動運転、つまり車の完全無人化の実用化はいつ頃可能なのかについて話してみたいと思います。
自動運転の定義~レベル5とは?
まず自動運転とはなんなのか?車の自動運転の話になったときに必ず現れるのが6段階に分かれた『レベル』自動運転の定義づけです。
日本ではアメリカの非営利団体であるSociety of Automotive Engineers
略してSAEとよばれる自動車技術会が定義づけてある自動運転の定義づけを採用しております。
定義は簡単にいうと以下の通りとなります。
- レベル0…自動運転要素0の完全マニュアル(有人運転)
- レベル1…運転支援(ブレーキ、操舵補正等)
- レベル2…特定条件付の自動運転(高速道路などの条件付きでの自動運転)
- レベル3…条件付き自動運転(通常自動運転ながら、緊急時には有人運転に切り替えられる)
- レベル4…高度運転自動化(特定の場所で(高速など)全システムで運転。緊急時でも有人運転は想定していない)
- レベル5…完全自動運転(常にシステムが全ての運転タスクを実施、有人運転は想定していない)
と定義づけております。
レベルで大きく区分けするとレベル0~2が運転者、有人が対応主体となり、
レベル3~5が完全無人のシステム運営に分かれます。
レベル3以上が、システムによる完全自動運転のため人的錯誤などのミスによる交通事故を防げるものとして、将来的の運営に期待がもたらされております。(システム上のバグによる事故はまた別の話ですが)
安倍首相が自動運転の段階的解禁化宣言を
2019年1月28日に自民党の安倍首相は第198通常国会の施政方針演説で「段階的に自動運転を解禁する」と明言しております。4月12日に参議院で「道路交通法改正案」が2019年4月12日、自動運転レベル3(条件付き運転自動化)を解禁する道路交通法の改正案可決されました。2020年の東京オリンピック前には自動運転レベル3の解禁が施行される見通しとなっております。
人為的な交通事故を防ぐ目的もあり今後自動化の動きは加速化していくことでしょう。
現状の自動運転のレベルはどこまで進んでいる?
では、日本では現状どこまですすんでいるでしょうか。
現状ではレベル1-2まで進んでおりますが、レベル3は現状の道交法のでは対応できないこともあり現在法的にも整備中です。4月26日に実験では相鉄グループの相鉄バス(横浜市)と群馬大学が共同実験を行い2019年秋以降、相鉄バスの営業路線で大型バスの自動運転の実証実験を共同でするなどして、ノウハウの蓄積や技術検証を進める発表をしました。
また日本郵便も、3月22日に運転手不足を補うため、限定地区を走行するレベル4の自動運転の実証試験を行う発表をしております。
国内だけでなく、世界でもアメリカなど各地で現在レベル4の実験検証が進まれているニュースが報道されております。車ではありませんが、ネット通販で有名なAmazonもドローンで僻地まで無人での配送実験を開始している報道が昨年されております。自動化の波はインフラを大きく変えていくことでしょう。
レベル5はいつ頃実現できるか?
そうした、自動運転の研究実証は進んでおりますが、アメリカで2018年3月18日、Uberの自動運転車がアリゾナ州で歩行者死亡事故を起こし、大きなニュースとなりました。(道路に急に飛び出したとの情報もありますが)
しかしながら、トヨタ自動車は東京オリンピックでレベル4の自動車を発表していると日経新聞で報道されております。
どちらにしても、現状システムの検証と実証時間が必要と思われ、自動車会社は各社蓄積したデータから誤差など修正してレベル4の自動運転の完成を目指しているようです。BMWは2025年に、メルセデスベンツは2023年をめざしているようですが。レベル5の実現はそれからを見越すと20-30年はかかると思われます。
まとめ
いかがでしたでしょうか?こうしてしらべてみる現実に自動運転の研究はかなり進んでおり、間違いなく完全自動運転になる日も遠い未来ではないでしょう。4月に起きた痛ましい暴走事故を二度と起こさないためにも、今回の事故から国は自動運転のインフラにより力を注いてほしいと願っております。
そして交通事故のない社会を。
今日はこの辺で。