みなさん、こんばんは。
本日は嬉しいニュースが入りました。
昨年21年5月に急性大動脈解離で急逝された三浦健太郎さんの大人気漫画『ベルセルク』が連載再開すると、本日ヤングアニマル編集部より発表されました。
三浦さんと生前親交があった漫画家・森恒二さん(代表作ホーリーランド、自殺島、創世のタイガ)が三浦さんからストーリーやエピソードを聴いていたこと。また遺品に描いた構想メモとキャラクターデザインが見つかったこともあり、森さん監修のもと三浦さんの元スタッフが所属しているスタジオ我画が漫画を描く体制で連載再開となります。
ヤングアニマル編集部は以下のように発表しております。
読者のみなさまへ 『ベルセルク』を再開いたします。 長らくご案内が出来ず申し訳ありませんでした。 「大ベルセルク展」「YAメモリアル号(2021年18号)」「ベルセルク単行本第41巻」などへのみなさんのコメントを読める限り読ませていただきました。その一通一通やSNSに書かれたみなさんの想いに感謝で一杯です。みなさんがどれほどベルセルクに影響され愛してくれたかが心にしみます。それを読む三浦建太郎さんご本人がいないことが悲しくてなりません。 三浦建太郎さんは生前、親友である漫画家・森恒二さんに、『ベルセルク』のストーリーやエピソードを話していました。また、スタジオスタッフにも担当編集にも話していました。それは言い残していったというわけではなく、こんなこと描いたらみんなびっくりするかな、こんなキャラクターはどうかな、この展開は面白いかな、と漫画家として当たり前の日常でした。 その日常は四半世紀以上に及んでいました。長い時間を三浦さんと過ごした我々の頭と心には、三浦さんの想いが積もっています。三浦さんが描いた構想メモとキャラクターデザインも見つかりました。 それらをファンの方々の誰にも伝えることなく物語を終わらせることに、強い抵抗感があります。 いま我々が持ち寄ったラストエピソード・最後の一コマまでを読んでほしいのです。 再開にあたり我々制作陣は基本姿勢を決めました。 「三浦さんがそう言っていた」 これが、制作陣が肝に銘じたことです。 ネームが残っているわけではありませんので、三浦さんが作ろうとしていた原稿を、我々が完璧に形作ることは不可能ですが、三浦さんが話していたことから決して逸脱しないように漫画を構成していきます。三浦さんとの会話や原稿制作を通して自分たちの中に根付いた「三浦建太郎」を真摯に紡ぎたいと考えています。 この制作体制こそが三浦さんが思い描いた『ベルセルク』を、拙くても出来るだけ忠実にみなさんに伝えられる方法だと信じています。 次号から「幻造世界篇/妖精島の章」のラストまで、まず6話分を掲載いたします。その後は新篇に入る予定です。 再開後のクレジットは「原作・三浦建太郎 漫画・スタジオ我画 監修・森恒二」とさせていただき、単行本のナンバリングも承継いたします。 昔話になりますが、1990年に発行された『ベルセルク』の第一巻は初版28,000部で発売されました。すぐにヒット作になったわけではなく、当時は知る人ぞ知る作品でした。それでも熱心なファンを獲得し離さなかったのは、作者の「もっとすごい漫画を描きたい!」との想いが伝わったのだと思います。その後、作者本人の尋常でない努力といくつかの幸運を引き寄せたことで大ヒットにつながりました。今では第一巻を読んだ人間は世界で200万人にのぼります。そして多くのファンの心に強い影響を与えたと思います。三浦さんの想いをみなさんの生活や仕事で活かしていただいていることは、本人もきっととても嬉しいはずです。そうした作品との関わり合いをこれからの『ベルセルク』にも賜れれば幸いです。 声を届けてくださったファンのみなさま、本当にありがとうございます。 また、声には出さなくても静かに作品のことを想ってくださった多くのファンのみなさまにも感謝しています。みなさま の存在が前に進むエネルギーになります。 本当にありがとうございました。
2022年6月 ヤングアニマル編集部
編集部、スタッフの熱い想いと決意ががすごい伝わってくる表明ですね。
賛否両論あると思いますが、個人的には大賛成の一人です。
おそらく、構想や資料を残されていたであろうと思われていたのもあり。上記の熱い想いの決意表明をされた編集部、スタッフならきっと意志を受け継いだ作品になると信じています。
(一ファンとして今日は個人的想いです)
ベルセルク展での反響が連載再開を後押しした
今回のヤングアニマル編集部の発表では、三浦さんが急逝後に昨年21年に開催された大ベルセルク展でのファンの残したコメントが連載再開の原動力になったとのこと。
私も昨年行きましたが、その三浦さんの残された作画や遺品、オブジェなどの世界観に触れあらためてその作品の世界観の続きを見たいと思いましたし、続きが読めないことが残念でなりませんでした。
まとめ
ファンの思いが連載再開へと繋いだベルセルク。次号より連載再開とのこと。
編集部、スタッフ、森氏の決意と想いに感謝しこれからベルセルクを楽しみたいと思います。