ヨシオです。2019年7月21日日曜日に第25回参議院議員通常選挙がいよいよ直前となりました。興味ない?
どうせ与党が圧勝だろう?
いえいえそんなことはありません。選挙はリアルなドラマです。
開票するまで何が起こるかわからない。
それらのキーとなるのが、固定の支持政党を持たない“無党派層”と呼ばれる方たちです。
今回の参議院選挙ではこれまでと違う、“諸派”と呼ばれる泡沫候補としていた団体が台風の目であると私は見ております。諸派が寝ている無党派を起こしたとき何かが起きそうな予感を感じます。
今回はその中で、異色の選挙展開をいる“諸派”の一つである、NHKから国民を守る党とれいわ新選組を紹介したいと思います。
前回の苦い記憶を払拭したい自民党
さて、今回の自民党の安倍晋三総理大臣にとっては負けられない選挙です。なぜなら最初の総理大臣に就任した内閣で2007年に農林水産大臣の事務所所費問題、年金問題の風当たりが強く参議院選挙は大敗した苦い記憶があります。今回の選挙は苦渋の過去を振り払いたいリベンジ選挙でもあるはずです。
無党派とは?
さて、無党派とは何でしょうか?無党派とは有権者のうち支持政党を持たない層を無党派層または政党支持なし層をさしております。政治に関心がない、どのみち誰が政治を行っても同じだとして選挙に行かない人たちです。
世論調査でよく聞く「無党派層」ってどんな人のこと? 2019年4月までの半年間の推移とその正体(https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190522-00010000-senkyocom-pol&p=2)では各メディアが調べたところ、無党派層は3-4割潜在的に存在しており、主に若年層が多いという数字が出ております。
無党派層は寝ていてくれればいい
こうした、無党派層の動きは時に通常足を運んで選挙を行う予想を覆す力をもっていると言われております。2000年衆議院選挙の直前に無党派層が野党民主党に多く投票すると予想されていたため、当時の首相森喜朗は「無党派層は寝ていてくれればいい」と発言して批判されました。
軽口の後の冗談で出た失言でしたが、これは逆に言うと無党派層の影響を恐れるゆえの失言と言えます。現に2007年の自民党の参議院選挙の敗因は、当時の自民党の不適切な事務所所費問題とずさんな年金管理の実態が明るみになったことの反発が民主党などに票が影響し、大きく議席を当時の民主党に譲る結果となってしまいました。無党派の動向見過ごすことのできないキーポイントでしょう。
参議院選挙を展開する異色の“諸派”
今回の参議院選挙でキーとなるなかで、これまでと違う選挙と感じた印象をもつのが“諸派”とよばれる少数の政党です。今回の諸派の中で印象的なのは、それぞれの政党が掲げている政策がシンプルかつ明確な政策。それらが有権者にダイレクトに響くのではないかと考えております。
例えば安楽死制度を考える会。社会において個人が安楽死を選択できる世の中になることを目的としております。最近NHKスペシャルにおいて、一人の重度の神経病を患っていた女性がスイスに渡り安楽死を選択して死ぬまでの様子をドキュメンタリーで報じて大きな反響を呼びました。
重病の中にALS(筋萎縮性側索硬化症)と呼ばれる難病があります。意識は最後まで明確ながら、手足・のど・舌の筋肉や呼吸に必要な筋肉がだんだんやせて力がなくなって死に至る病気があります。回復の見込みがなく人間らしさを破壊する残酷な病気であります。当然現状の日本社会では安楽死は認められておりません。
しかしながら、苦しまずに逝きたいと共感を感じたのもこのドキュメンタリーで反響が大きかったあらわれであることから、患者では治療方法が確立されず苦しむより安楽死を望む支持が安楽死制度を考える会にたいして共感するところはあるとおもわれます。
NHKのみに政策を掲げる政党
NHKから国民を守る党では、党首は元NHK職員であり、youtuberである立花考志氏。NHKの放送をスクランブル放送をすることでNHKの不明瞭な受信料をなくそうというのが政党の公約です。こうしたNHKから国民を守る党の掲げている政策は、キャッチフレーズからも『NHKをぶっ壊す!』とあるようにシンプルで明確です。そのシンプルな政策・公約は伝わりやすく現状のNHKに賛同できない有権者に支持されやすいと思われます。
現に2019年の統一地方選挙では首都圏・関西のベッドタウンを中心として47人が立候補し、26人が当選しました。
これは、伝わりやすいシンプルな政策ゆえに無党派層から支持された成果と思われ、勢いに乗り今回参議院選挙にさらに議席を獲得するのではという声もメディアで出ております。
社会問題の当事者を政治に登場させる政党
数々の異色な諸派である政党。その中で今回頭角を現しているのを感じるのは、山本太郎氏が党首としているれいわ新選組。
重度の身体障碍者、コンビニブラック問題、沖縄問題、派遣雇止め、北朝鮮の拉致問題と実際の社会問題に直面して向き合っていた当事者たちを参議院選挙に立候補者としております。
ALS患者である、ふなごやすひこ氏を立候補者として紹介されたときの衝撃は当事者ゆえの衝撃がありました。
個人的に言うと、私の身内はALS患者のため強い衝撃を受けました。
ALS患者はまだまだ治療方法も確立されておらず、介護においてまだ病気が認知されていないところが多いため、患者をサポートする社会としてはまだ十分ではないと当事者の立場として感じます。
ふなご氏は今回参議院選挙比例で立候補しておりますが、有力候補とされております。当選した場合は、日本初のALS患者にして国会議員の誕生であり、同じALS患者だだけでなく、マイノリティーに大きな希望となることでしょう。
そんな中、こうした立候補者を立てていくことの政策は、れいわ新選組の生きにくい世の中を変えていくというブレない政策方針はダイレクトに無党派層にに響くのではないかと思われます。ただ、私はれいわ新選組のすべての政策に賛成はしませんが。
無党派層から支持を得るための徹底した選挙戦略
先週渋谷でれいわ新選組の街頭演説を偶然見ました。
その時公選はがき※を使用して知り合いの紹介を呼びかけておりました。
※公選はがきとは公職選挙法に基づき選挙期間中に使用できるもので、税金によって賄われているものです。
希望者に配られていたので私ももらいました。
はがきに紹介者の氏名住所を書き、ピンク色の封筒にてまとめてれいわ新選組の事務所に郵送するよう説明書にはありました。
SNSだけでなく、公選はがきで拡散していく徹底した選挙戦略も、党内での方針が一つにまとまっているのを感じたのでした。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
昔は少数無名の泡沫候補と呼ばれた“諸派”のイメージですが、調べた後全然見方が変わりました。
もちろん他の政党も公約は掲げておりますが、少数であるがゆえに各々が独自の価値観や観点で明確な意識で行動している諸派の政党たち。
なかでもれいわ新選組は、私は今回間違いなく参議院選挙の台風の目となると感じました。選挙は7月21日、日曜日選挙にいってこの結果を見守りたいと思います。皆さんもぜひ選挙に行き夜の選挙結果を見守りましょう。
今日はこの辺でそれでは!