現在の最年少タイトル記録の屋敷伸之九段ってどんな人?

皆さんこんにちは!

今将棋界で期待されている藤井聡太七段。若干17歳の快進撃が止まりません。

本日7月9日の棋聖戦第3局渡辺明 棋聖とタイトル戦が行われます。
こちらに勝ちますと、現在の最年少記録である18歳6ヶ月の記録を塗り替える17歳10か月の新記録となります。(ちなみに羽生善治名人でも初タイトルは19歳
将棋界に新たな歴史が刻まれる歴史的一戦となることは間違いないでしょう。
さて今回は現在の最年少タイトル記録保持者である屋敷伸之棋士について調べてみました。
みなさんも一緒についてきてくださいね。

屋敷伸之さんのプロフィール

奨励会ホームページより

屋敷伸之さんは1972年1月18日生まれの48歳の北海道出身。現在九段です。
将棋を覚えたのは小学2,3年生の頃。父からルールだけを教わった後にのめり込んでいき、小学3年生の終わりか4年の初めにアマ初段になるとインタビューで述べております。  
 
プロ棋士の養成機関である奨励会は、多くが小学生から入会しておりますが、1985年に中学2年生のとき第10回中学生名人戦で優勝し、13歳奨励会に入会めきめきと頭角を現します。
1988年の16歳では四段昇段してプロ入りします。
ちなみにこの時期同じころの若手の棋士の中では谷川浩司 九段(十七世名人)羽生善治 九段(永世竜王、十九世名人、永世王位、名誉王座、永世棋王、永世王将、永世棋聖)村山聖 九段(近年、聖の青春の映画化で将棋を知らない人もご存知の方はいると思います)といった、将棋界のレジェンドクラスが当たり前にひしめく三部リーグ勝ち進みタイトルまで上り詰めます。このころに変幻自在な指し回しからお化け屋敷との異名もつことになります。

挑戦権を得て最年少タイトル挑戦に

第55期(1989年度後期)棋聖戦の本戦トーナメント に進出。中原誠棋聖への挑戦権を得て挑戦するものの、2勝3敗で惜しくも敗れました。
このタイトル戦は挑戦時17歳10ヶ月。当時の史上最年少 で高校在学中でした。
漫画、八月のライオンを彷彿とさせますね。
しかしながら屋敷棋士の勢いはとまらず、翌年高校卒業後第56期(1990年度前期)の棋聖戦でも本戦トーナメントの進出のチャンスを得て、再び中原誠棋聖と相まみえます。
そして五番勝負のうち2連敗した後で3連勝し1990年18歳6か月で初タイトルを獲得しました。前の年で羽生善治棋士が19歳で初タイトルを獲得しますが、それを間もなく塗り替えた新記録でした。

その後

タイトルを獲得した2年後の第58期(1991年度前期)棋聖戦五番勝負南芳一棋士に2-3で敗れます。(最年少のタイトル陥落新記録ともなりました)
その後はC級に昇格するものの、B級昇格となる2003年まで足踏みの状態がつづきましたが、2002年に八段、2004年に九段に昇格
第69期(2010年度)順位戦B級1組において最終局 を制し、A級昇格を決めます。
2018年3月2日、第76期順位戦A級10回戦で羽生善治に敗れておりますが、
現在はB級1組のリーグでしのぎを削っております。

息子さんは俳優としてデビュー

奥様は元女流育成会員柴崎順子さんと2000年11月22日(いい夫婦の日)に結婚。
 
息子さんは屋敷陽希(はるき)さんで現在14歳。俳優として活動をしており、映画やCMなどに出演しております。出演作は以下にて。とてもハンサムで将来の活躍が楽しみですね。

出典:https://decipher.co.jp/haruki.html

(CM)
セキスイハイム(2019) 受験生役
1 Year to Go! Tokyo 2020(2019)中学生役
中外製薬(2020)Smile-on 発表会用映像インナー使用
(映画)
大森組「星の子」(公開予定)レギュラークラスメイト役
吉田大八組『騙し絵の牙』(公開予定)書店の買い物客役

人柄について

人柄は周囲の棋士からは義理堅くで心優しく、温厚なその人柄に魅かれる方は多く、現在女流棋士である伊藤沙恵や奨励会で多くの弟子を持っている事からその慕われてる人柄がうかがえます。
また趣味は大の競艇ファンで、競艇好きが高じて平和島に住み、2013年には公益社団法人日本モーターボート選手会外部理事に就任しております。
また将棋の解説には定評があり、将棋の早指しが特徴の団体戦『第3回AbemaTVトーナメント』の予選の解説では、目まぐるしく変わる戦局を、次の一手やその後の展開を正確に当ててわかりやすく解説します。視聴者たちを「さすが!指し読みの回転が速い!」と話題になりました。より見ている人たちも、屋敷九段の解説がわかりやすく将棋の世界の面白さを実感したのではないでしょうか。
 
まとめ
いかがでしたでしょうか。屋敷九段について調べてみました。
若いころから、厳しいプロの世界に10代から身を投じ、プロ棋士として活躍し後進の育成など将棋界を支えている姿はとても素晴らしいと思いました。
屋敷九段ご本人は藤井七段についてこう評しております。
「もちろんAIも活用しているとは思いますが、それよりむしろ、新しい手を試してみたらどういう形になるのか、という心。先入観にとらわれないのはAI世代の特徴かもしれませんが、藤井さんは将棋の“可能性”に挑んでいるように見える」
自らの記録を打ち破る若き新星に対して、年齢関係なく藤井七段に同じプロとして敬意を感じるコメントを述べております。そこには、屋敷九段も同じプロとしての矜持も感じましたし、これからの応援したいと思います。
 
今回はこの辺で。それでは!
 
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