皆さま、こんばんは。
先日の台風19号の被害は10/14日で現在で死者54人不明17人 避難者3万8000人と大きな被害を残念ながらもたらしました。
犠牲者となりました方々に深くお悔やみをもうします。
関係各位は最小限の被害とするために、現状キャパオーバーな状況の中で難しい判断を迫られたと思います。その一つはダムの緊急放流ですが(こちら)。今回の、大きな想定外となった台風19号の降水量に対し、実は水害を想定していた施設で埼玉県春日部で洪水の被害抑制に大きく影響をもたらした施設がありました。
『地下神殿』とよばれる施設はいったいどんなところか?
そしてロケ地で使用されていた映画とは何かを調べてみました。皆さん一緒についてきてください。
地下神殿とは
10/14日の朝日新聞digitalのニュース、『洪水防ぐ「地下神殿」4年ぶりフル活動 担当者ひやひや』によると
大雨を降らせた台風19号を受けて、「地下神殿」とも言われる「首都圏外郭放水路」(埼玉県春日部市)が、川の氾濫(はんらん)を防ぐために活用されている。調圧水槽に水をため、ポンプで川幅が広い江戸川に排出する仕組みだ。
と報じられております。
地下神殿と呼ばれる施設。こちらは埼玉県春日部市にある地下施設で「洪水を防ぐために建設された世界最大級の地下放水路です。地下神殿で一度にためられる水量は67万立方メートルで、東京・池袋の「サンシャイン60ビル」の容積とほぼ同じです。名称は首都圏外郭放水路・調圧水槽。地下50メートルの場所にトンネルが全長6・3キロにわたって延びている。
地下50メートルを流れる世界最大級の放水路。全長6・3キロある。近隣の中川、倉松川、大落古利根川、18号水路、幸松川の5河川の水位が上がると、調圧水槽に水をためる機能があります。巨大水槽内の空間に整然と太い柱は一種の荘厳さを感じさせ、あたかも地下神殿のような雰囲気を持っております。
こちらのローマ神殿のようにみえる太い柱は水槽に浮き上がろうとする力が加わる重さ500トン水槽を支えるため59本の巨大な柱が床の水槽を支えているそうです。
台風19号で二度目のフル稼働
“地下神殿”がフル活動するのは、茨城県の鬼怒川が氾濫した2015年の関東・東北豪雨以来2回目だそうです。
江戸川河川事務所によると、台風19号の影響で12日午後7時10分にポンプを使って江戸川への排出を開始。江戸川の水位は上がるものの、水位は下がり安定しているとのこと。完成まで10年を要し2006年に完成した巨大施設です。
平時では一般公開もされているそうで巨大な支えるオブジェは、荘厳な神殿をイメージされ、一般の見学に来る観光客からも人気のスポットだそうです。
見学問い合わせはこちらまで
翔んで埼玉でもロケ地で登場
※ネタバレのため映画を未定な方は鑑賞してからご覧ください
2019年2月に公開された、埼玉ディスり映画、『翔んで埼玉』でも埼玉に海を引くための巨大施設として登場します。(もちろんそんなことはできません。( ´∀` ))
出典:https://www.youtube.com/watch?v=TXd90CfAeow
私はラストの巨大な空間はCGと思っていたので今回調べてみてびっくりでした。ほかでは歴代の仮面ライダーのロケなどに使われているなど特撮の聖地となっているようです。
なかなかこれほどの巨大施設は存在されておらず、ロケで使用できるのは貴重ですね。
まとめ
完成まで10年以上かかった地下神殿。完成まで莫大な予算を投じており、民主政権時代の事業仕分けが行われた時期に事業を進めていたらおそらく採用されなかったと思いますが、今回の運用で改めて防災における必要性の認識が高まったのではないでしょうか。
こんかいはこの辺で。それでは!